高周波切換器でもメカ的な接点でなくPIN ダイオードの特性を利用した物は高信頼性が得られます。本来の使い方でなく特殊な半導体の別の面を観察してみましょう。
実用ではなく実験的な例です。nanoVNAのCW FREQ. 5MHzを利用します。変調用の低周波はDC-BIASを簡単に重畳するため、OFF-SET電圧を付与できるFunction Generatorを組み合わせました。オシロスコープの入力は50Ωで終端しています。
オシロスコープの画像はサイン波 (1kHz)ですが、ひどい過変調です。DC-BIASの設定が不適切でPIN ダイオードの特性をうまく補整できていません。
これは搬送波としてCW-FREQ : 5MHzを設定したnanoVNAの画面です。
次は三角波なので過変調でクリップされた部分と同時にPIN ダイオードの非直線性が鮮明に見えます。
実用的な AM変調回路には不適格のようですね、残念ながら。それでも複雑さを受け入れるならNegative Feedbackで補整は可能でしょう。
方形波では過変調も非直線性も判別が困難です。
むしろ、高周波の切換器として特性が鮮明です。



